momo's tea table
1996.7.14更新
今週のお題「紅茶の話・その2:キームン」
前回、ラプサン・スーチョンはフォートナム
・メイソン(Fortnum & Mason)のものが手に入りやすいのでは、と書きましたが、
先日横浜中華街へ買い物に行ったおり、悟空という中国茶のお店でも売っているのを発見しました。
「正山小種」(これをラプサン・スーチョン、と読むのは
広東語だと、中国文学専攻だったという友人に教えてもらいました)という名前
で売られているのでお見のがしなく。
さて、今週は同じく中国産の紅茶で、悟空でも売られている祁門(keemun)について。
子供の頃、コーヒーの味が苦手で、なんとコーヒー・キャンディすら食べられ
なかったわたしは、中学生くらいになっても、コーヒーではなく紅茶を飲んでいました。
近所で買えるのはトワイニング(Twinings)の紅茶くらいでしたが、
その中でも特に気に入っていたのが、黒い缶のプリンス・オブ・ウェールズ。
でもその頃は、ただなんとなく美味しいと思っていただけでした。
喫茶店へ行くような年齢になっても、
やはり紅茶を頼んでいたのですが、
普通の喫茶店で頼むと出てくる紅茶は、あまり美味しいとは思えませんでした。
ところがある日、当時はまだ少なかった紅茶専門店、吉祥寺のティ・クリッパー
というお店へ、大学の同級生に連れて行かれました。
メニューに、産地別に紅茶
の名前がずらりと並んでいるのを見て、驚きとうれしさでわくわくしたのを憶えて
います。今から思えばそう特殊な種類があったわけではないのですが、当時として
はめずらしく、以後数回にわたってこのお店に紅茶を飲みに行きました。
そしてたぶん、2度目か3度目の時のこと。なにげなく頼んだキームンという
紅茶が、飲んでみるとなにやら懐かしく、
そしてとても美味しく感じられたのです。でも、飲み慣れていたトワイニングのプリンス・オブ・ウェールズが、
そのキームンをメインにしたブレンドだということに気が付いたのは、それから
だいぶたってからでした。
キームン(キーマンとも読む)は、中国の安徽省(アンホイ)の高地を産地とする
完全発酵茶で、ウバ、ダージリンとならんで世界三大銘茶のひとつとされています。
その甘い香りは蘭の花にもたとえられていますが、蘭の花よりはキームンの方が
身近なわたしにとっては、「キームンの甘い香り」としか思えなかったりしますが...
キームンは、先ほどのプリンス・オブ・ウェールズ以外に、ストレートで出して
いるブランドがいくつかあります。
フォートナム・メイソン(Fortnum & Mason)、
ロイヤル・コペンハーゲン(Royal Copenhagen) あたりが手に入りやすいでしょうか。
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